豚恋

夜の公園

公園につくと辺りはもぅ真っ暗だった。ライトアップされた噴水が綺麗でなんだか嬉しい。

『けっこぅいいでしょ?』
『うん。綺麗だね』並んで歩く。
『あ。こっち』
彼は急にあたしの手を引っ張ると池のほとりの草陰に座るよう促した。
『ここベスポジ。あいてて良かった。』くつろいだ姿勢で芝生に座りこむ
…ってか近すぎ たまらずあたしは手当たり次第に小石を池になげ入れた
彼はタバコに火をつけ石のなりゆきを見届ける
『つか。オレのが上手いし』
ムキになって小石を池になげ入れた

けっこぅ長い間、小石なげ大会。
『次はまけないし』あたしが小石を振り上げると彼はあたしの小石を奪った。
『もぅ良いでしょ』後ろから抱きしめられ体が固まる。
顔が近づき唇が触れあう…
彼はにっこり笑うとあたしの頬にかかる髪を指でなぞった。
『目とじて…』
言われるがまま瞳を閉じる
舌がそっとあたしの舌にからまる
自然に声が漏れる。
いつの間にか彼の手が制服のブラウスのボタンを外し
胸にふれる

『だめ…ねぇ…』 『なんで?やだ?』『今日は…もぅ…帰らないと』

なんとか体を離し衣服をととのえた。 『おくるよ』 彼は車で家まで一時間半かけて送ってくれた。

車内ではずっと手を握りあって

家の前でもう一度キスをした。
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