豚恋

ピクニック

あの日から
寝ても覚めても
彼の事ばかり…

友達と遊んでても携帯ばっかチェックしちゃう。

そいつヤバい。
次、絶対やられるし。
友達のミカは言うけど大丈夫。
明日はピクニック。お弁当作って思いっきり外で楽しむんだ。

二時間かけて田舎の駅で早朝待ち合わせ
彼の車に乗り込んだ。
『ごめん。さっき仕事終わったばっかでさ。ちとフロだけはいらせて。』
彼はタクシーの運転手。お父さんと二人暮らし。
『ピクニックは?お弁当作ってきたのに…』
『だからフロだけ。うちそこだし。』 仕方なく頷いた。 車で三分の一軒家についた。古い小さな家。
家に入ると彼の部屋に向かった。お父さんはいないようだ。六畳の狭い部屋。
ベッドと机テレビでいっぱい。灰皿には灰がたまりお世辞にも綺麗とは言えない。
彼はベッドに座り隣に座るよう促されたがあたしは部屋のスミにちょこんと腰をおろした。
『お風呂入っていいよ~』
『ん~。ねむぃ。』彼はあたしの膝に頭をおくと
ゴロンと寝転んだ
『ね…お風呂…』
彼に引き寄せられ唇を重ねる
『や…待って…ん』狭い部屋を逃げ回る。
『じゃ。おっぱいだけ。ね?』
『…うん』
しぶしぶ頷くあたしを彼はベッドに寝かせ手慣れた様子で上半身を脱がした。
彼の手が胸に触れる唇が乳首を包み込む『…これだけしてヤリたくならないなんて。もしかして初めて?』
『…』
恥ずかしくて顔をそむけた
『怖がって一生やらないつもり?大丈夫だから…』
彼は素早く自分の服を脱ぐと
タンスからバスタオルを出しベッドにひいた。


恥ずかしくて何だかよく分からなかった痛みもなく
ただ違和感だけ。


彼はタバコに火をつけあたしにジュースを差し出した。
『今日泊まっていい?』
『うん』
微笑む彼はあたしの髪をなで
『一緒にお風呂入ろっか?』
と笑った。
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