SでもMでも



 する、



 って、



 なにをーーーーーー!



 
 そこは俺の部屋で、俺のベッドだぁ!

 と、危うく叫びそうになってしまったが
 正貴はグッとこらえた。


 やばい雰囲気になったら邪魔しに行こう。
 
 
 充分やばい雰囲気ではあるのだが、
 なんだかんだ面白い状況ではある。
 ちょっと様子が見たい。



 渦中の2人は、見つめあった
 (睨みあった?)まま動かない。
 
 
 「約束するってば!」

 美央が呻くように言う。
 
 「約束する!だからどいてよ!」

 足をじたばたさせて必死にもがいて
 いるが、伸は動じない。
 
 どうやら両手を掴まれて身動きが取れない
 ようだ。


 「でも、学年で1番とれなかったら、
  家に来るたび、あたしにハーゲン
  ダッツ持ってくる件、忘れないでよ!」

 伸を蹴ろうと一生懸命足をバタつかせる
 美央だが、抵抗も空しく
 足を挟まれてしまっている。


 プロレス技??


 色気もへったくれもない2人の様子に、
 正貴はバカバカしくなってきてしまった。


 2人の話を総合すると、
 
 伸の試験の順位が1番じゃなかったら
 家に遊びに来るたび、美央に
 ハーゲンダッツを持ってくる、ということ。
 
 で、もし1番だったら
 
 美央は伸と。。

 
 
 
 
 



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