ラブ☆シェア
チラチラと私たちを見る出勤する人たちの視線も気になってきた。
「もぉ、じゃー少しだけよ、道路の向こうのカフェ行くわよ」
やっと掴まれていた手が離された。
適当に相手をして、早く悠二のトコ行かないと・・・・
――――――――――
――――――――――――――――――――
カフェに入り、席に着いた早々、
彼は、いきなり私に難題を押し付けた。
どこで、どうしたら、そんな展開になるのか・・・
「俺、実さんみたいなヒト、好きなんです!」
いや、一度会っただけで、そんなの信じられない。
ましてや、私は、あの時、正常(熱で)じゃなかったし・・・
私は、テーブルに肘を付き、手のひらで頭を抱えてしまった。
「だから、俺、真剣なんですよっ!」
私の片手を掴み、彼の方を向かせると、
じっと、私の目を見て彼が言う。
カフェの、しかも、それなりに人がいるところで、告白なんて・・・
そんなの、あり?・・・・・