ラブ☆シェア

「ね、隼人くん・・・私なんてヤメた方がいいって!
 私、彼氏いるし、年上だし、
あなたみたいな優秀でカッコいい子に相応しい女の子、
大学にいっぱいいるでしょ?」



彼に必死に訴えかけるも、



「俺、実さんが、いいんですっ!」



まだ、じっと私を見つめ、
テーブルに置いた私の手に隼人くんの手が重なり、
言い張る隼人くん。



時間が気になって、腕時計をチラッと見ると、



もう30分は経っている。



「ごめん、隼人くん、
君の想いには、応えられそうにないの、ごめんね。 
これから、彼のトコ行かなきゃいけなし。」


さりげなく、重なった手をもう片方の手で離し、



半ば強引に、言い放ち、席を立とうとした・・・



が・・・・・・



またも、腕を掴まれ、



「俺、諦めませんから」



見上げたメガネの奥の瞳は、何かを射るように鋭かった。



「ごめん、行くね」



逃げるように、スルリと掴まれた手から離れた。




何が、起こるというの・・・・?



< 101 / 286 >

この作品をシェア

pagetop