ラブ☆シェア
「ね、隼人くん・・・私なんてヤメた方がいいって!
私、彼氏いるし、年上だし、
あなたみたいな優秀でカッコいい子に相応しい女の子、
大学にいっぱいいるでしょ?」
彼に必死に訴えかけるも、
「俺、実さんが、いいんですっ!」
まだ、じっと私を見つめ、
テーブルに置いた私の手に隼人くんの手が重なり、
言い張る隼人くん。
時間が気になって、腕時計をチラッと見ると、
もう30分は経っている。
「ごめん、隼人くん、
君の想いには、応えられそうにないの、ごめんね。
これから、彼のトコ行かなきゃいけなし。」
さりげなく、重なった手をもう片方の手で離し、
半ば強引に、言い放ち、席を立とうとした・・・
が・・・・・・
またも、腕を掴まれ、
「俺、諦めませんから」
見上げたメガネの奥の瞳は、何かを射るように鋭かった。
「ごめん、行くね」
逃げるように、スルリと掴まれた手から離れた。
何が、起こるというの・・・・?