ラブ☆シェア

「失礼ですが、奥さん、あなたの浮気が原因で別居状態になったんですよね?
悠二が、どんな辛い思いしたのか、少しもわからなかったんですか?」



別れられない理由がなんだろうと、
そんなの、彼女のただのワガママであることくらい私にだってわかる、
勝手すぎるわ!



ここで、怒っては、相手の思うツボ、
冷静に、慎重に、言葉を発した。



「私のことより・・・実さん…あなた…
離婚の経験があるようね…」



話をすり替え、
まるで、勝ちほこったような瞳で私に反撃する彼女。



「・・・っ!」



触れて欲しくないコトをズバリ言われ、
体が震えた…
膝に置いた手を握りしめ、唇をグッと噛む。



「しかも…
あなたの都合で子供まで堕ろしてるそうじゃないの?」



――――――――スッ


私は、
ソファーから立ち上がり、



バッチーン!!



彼女の左頬を
思い切り叩いた。



「なっ、なにすっ「何故、見ず知らずのあなたにそんなこと言われなきゃいけないの!?
無神経すぎよっ!」



彼女の言葉を遮り、
怒鳴る



驚いた彼女も立ち上がり、左頬を手で覆い
顔を真っ赤にさせて



「とにかく!早く悠二と別れてくださらないと
法的手段に出ますから
覚悟なさい!」



キッと私を睨み、
バッグを掴み、
出て行った。





< 110 / 286 >

この作品をシェア

pagetop