ラブ☆シェア
「ってぇー」
叩かれた頬を手で擦りながら、
俺を睨む隼人・・・
そして、
平手打ちしたはずみで
隼人のメガネが
床に落ち、
それを拾い
俺に近付いた隼人は
「ふっ、珠樹、お前やっぱりそーじゃん」
口もとを片方上げて言う隼人。
「何がだよっ」
「珠樹、お前、自分の気持ちに気付いてないのかよ?!
ははっ、おめでたいヤツだなっ!」
「だから、何なんだよっ!」
何を言いたいのか、わからない隼人にイラつく俺。
「ま、自分で考えるこったな!
だけど・・・・
俺も、ホンキだからな!」
俺を睨みながら
拾い上げたメガネを
キッチリとかけ
言葉を吐き捨てて、
部屋を出て行った。