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「実、正直言わせてもらうと、
悠二さんとは先が見えないと思う。
2年経っても、正式に離婚してないのがいい証拠でしょ。
ずるいわよ、そんなの。
今回のことだって、
悠二さん知らないでしょ?私は
このまま別れた方が、いいと思う!
今後、
奥さん、どんな手を使ってくるかわかんないわよ!
興信所使うくらいだし・・・
この書類だって、事実と違うじゃない!
なんだってこんな!」
私が持ってきた、興信所の書類を睨みつけている。
「実、いい?
あの奥さんのように、
覚悟を決めた女は・・・
怖いし、やっかいよ・・・
実は、それに太刀打ちできる? 」
じっと、真剣な目で私を見る美耶子。
「・・・・・・」
美耶子の言うコトは、もっともだ・・・・
「私は、実には、幸せになってもらいたいのよ」
テーブルの上に置いていた手に、美耶子の手が重なる。
美耶子は、今にも泣き出しそうな表情。
そう、きっと、あの過去のことを思い出してるのだと思う。