ラブ☆シェア
「心も体も、やっと立ち直ったと思って、
また、恋が出来るようになったと思ったら、
相手が、悠二さんだもの・・・
心配になるわよ・・・・
しかも、最近は
年下の子まで
実にまとわりついてるしっ」
重ねられた手がギュッと握られる。
「うん・・・
いつも心配かけて
ゴメンね、美耶子。
・・・私は、あの時も一生懸命、英樹を愛したし、
流産しちゃったけど、
確かに私のお腹の中には、証があった。
どん底な気持ちだったけど・・・
それも、きっと未来の私が幸せになるためのことだったのかな、って
今なら、思えるの。
だから、今回のことも、苦しいけど・・・
一度、悠二と話し合ってみる。
それから・・・・
彼のことも考える。」
「彼って?・・・・
松本くん?」
左右に頭を振る私を、不思議そうな表情で問う美耶子。
「え?…
まさか! 市居くん?!」
美耶子の目が、
さらに大きくなり、
何かを言おうと、
大きく息を吸ったのを私は遮り、
「隼人くんは、きっと
手に入れられないものを必死になって自分のものにしたい衝動に駆られてるだけだと思う。
きっとすぐに目が覚めるわ
だけど、
市居くんは・・・」
心配そうに私を見つめる美耶子。
「私を・・・
支えてくれた腕から伝わったの・・・・」