ラブ☆シェア
ただの同居人だと思って接してた。
少しは、気になる存在だったけど、
弟のようにしか思ってなかったけど、
けれど、
少しずつの…
彼の優しさが
心に響いた。
「実・・・
実が、幸せになれるなら、私は、何でも力になるわよ、
だから・・・・
だから約束して?
どんなことでも、私に言うのよ?」
「うん・・・・」
「んもうっ、
アンタの好きになるヤツって、
やっかいなのばっかりなんだからっ!!
仕方ない…
松本隼人の方は、
私が一言言っておくわっ」
溜め息をついて、すっかり冷めたカップのコーヒーを飲み干す美耶子。
「ゴメン、美耶子」
そんなのいつものことよ、
と、笑いながら、私に答えた美耶子。
「ね、実、そろそろ、ココ出ようか?
久々に、アンタんちで、飲みたいんだけどー」
「そうね、じゃ、行こうか」
テーブルに手を付き、椅子から立ち上がろうとした時だった・・・・
目の前の美耶子の姿が歪み、
視界が真黒になった途端、私の意識は途切れた。