ラブ☆シェア
「ね?あのメッセージ、ホントに珠樹が書いてくれたんだよね?」
な、何を今更、聞くかなっ?!
「そうだけどっ!何か気になることでも?」
立ち止まって、
彼女の前に体を向ける。
手は繋いだままにちょっと拗ねて言ってみた。
「う、ううん、ホントに嬉しかったから…」
見上げた瞳が潤んでいた。
弱いんだよな、俺を見上げるこの瞳。
「ホントの気持ちだからさ…」
握っていた彼女の手を自分の胸にあてさせて
「ね、実のこと全部受けとめるから、何でも俺にいいなよ?
実、何でも1人で背負おうとするから、
いつでも俺を頼っていいから
必ずだよ」
そう、
自分を強く見せようとしてるけど
心は全然弱いんだからさ。
「うん…アリガト…」
マンションのエントランスの入口で
朝からのバカっぷりだけど、そんなのは気にしないさ。
俺は、彼女しか見えないから…