ラブ☆シェア
自室に戻り、タンスからTシャツを引っ張りだし、
素早く着て、リビングに戻った。
「わぁ、スゲぇ、ケーキまであるっ」
テーブルに、ところ狭しと並べられた料理に驚いた。
前菜のタコのカルパッチョ、ミネストローネスープ、
煮込みハンバーグ、サラダ。
まるでお店で食べるような料理。
聞けば、ケーキも手作りだと。
短時間にこれだけやってしまう彼女の手際の良さに、
また、惚れてしまう。
「ホントは、ワインとか飲みたいけど、お店行くまえには、ダメでしょ?
だから、ジュースで乾杯ね」
向かい合わせで座り2つのグラスにジュースを注いでくれる。
「おめでとう、珠樹」
カランとグラスを合わせる。
「ありがとう・・・俺、ホントに嬉しいよ」
俺に極上の笑みを向ける。
ホントに
彼女を好きになって良かった。