ラブ☆シェア
「そのままの、隼人くんのそのままの気持ちを伝えればいいんじゃない?」
「そのままの気持ち?」
不思議そうな顔で私に問いかける。
「うん、気を悪くするかもしれないケド、
隼人くん、もしかして、自分から気持ちを言うことは、避けてたんじゃないかしら?」
私の問いに、目を伏せて俯いた。
「自分を出さなきゃ、相手もちゃんと応えてくれないわよ?
ちょっと、勇気がいるけど、
ちゃんと彼女の目を見て、気持ちを伝えればきっと大丈夫よ」
彼を安心させるように、
そう、姉を思う弟のような気持ちで私の思うことを伝えた。
しばらく、視線は下を向いていたけれど、
何かが吹っ切れたのか、
「ありがとう、実さん、俺、ちゃんと彼女に伝えるよ。
同情なんかじゃなくて、本気で彼女が好きだし、支えたいから」
そう言った彼の瞳は、誰かを守りたいという男の真剣な瞳だった。
「あと・・・」
余計なお節介かもしれないと思ったけど、言わずにはいられなかった。
「もう、遊んでる女の子はいないわよね?」
「大丈夫!、セフレの女やクラブの女のアドレスは削除したから!」
あ、そ、そうなんだ、
ちょっと驚いたけど、
彼の本気が見えたから、私は素直に応援しようと思った。
「俺も、珠樹を見習うよ 実さん、幸せそーだしさっ!」
え?あ、う・・・
ちょっと恥ずかしいけど、図星。
「ふふふ、そーよ、私は幸せなんだからー だから隼人くんも頑張って」
そう、幸せな時を彼女と過ごせるとイイね・・・