ラブ☆シェア
「・・・ん・・・」
朦朧とした意識の中、私の頬を滑る何かを感じた。
珠樹の大きくて温かい手。
その手が、私の頬から首筋、鎖骨の往復を繰り返す。
段々と意識がハッキリとして、
ゆっくりと、瞼を開けると、彼の胸元が目に入って、
恥ずかしさに、少し瞳を伏せると、
「なに恥ずかしがってンの? さっきまで、散々俺のハダカ見てたじゃん」
口元をナナメに上げ、意地悪な瞳で私を見る。
「なっ、もうっ、イジワルっ!」
クルリと体制を変え、彼に背を向けベッドの端まで移動しようとしても
すぐに腰を掴まれ、彼に引き寄せられる。
私の背に、ピッタリと彼の上半身が密着して、
彼の腕は、私の腕に重なり、手の甲を彼の大きな手が包む。
彼の頭は、わたしのすぐ後ろ。
「しばらく、このままでいたいよ」
寝起きで掠れた声で、私の耳元で囁く。
それだけでも、頬が火照る。
「うん・・・」
すっぽりと彼に包まれている最高の幸せ。
「俺さ、」
「うん?」
「また、隼人に気付かされたよ」
「何を?」
「こんなにも、実を愛してるってことをさ・・・・」
耳元での、彼の声に
胸が高鳴る。
「うん・・・私も愛してる」
重ねられた彼の手を私の頬に持っていき、
頬を摺り寄せた。
初詣、ちゃんと行って感謝伝えなきゃね
珠樹と出会えたコト…
珠樹に愛してもらえてるコト…