ラブ☆シェア

「実っ、ったく、どこ行ってたんだよ 心配するだろ?」


私の肩を抱き寄せ、手を握る。


「実っ、身体冷えてるじゃんっ、ちゃんとあったまったのか?」


「う、うん・・・」


彼の顔をまともに見られなくて、視線は俯いたまま。


「実?」


私の顔を覗きこむ彼。


心配かけて・・・ゴメンね、珠樹・・・


胸の奥に出来てしまった渦巻くモノが、私を不安にさせてしまうの。


「あ、う、うん・・・行こ」


握ってくれた手をギュッと握り返し、彼の後ろをついて行った。




部屋に戻るとすぐに、私を腕の中にすっぽりと包み、私の髪を撫でてくれる。


彼の腕の中は、すごくあったかくて、


その優しさに対して、


彼を疑ってしまった自分の心が醜くく思えて・・・・


「・・・・っう・・・ゴメン、ね・・・ゴメンね、私・・・・」


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