ラブ☆シェア
「ちょ、実? 一体どうしたんだよ? 実? 実?」
嗚咽が止まらない私の顔を覗きこみ、私の名を呼ぶ。
「実っ! いいかげん怒るよっ!」
彼の声に、ビクリと肩を震わせて、恐る恐る、彼を見上げた。
怒った彼を想像していたけど、
それとは違い、
私の瞳に映る彼は、愛おしげに優しい眼差しを向けていた。
「実、何かあったんだろ?、ちゃんと話そ? 実のココにあるもの、ちゃんと吐きだせよ」
そう言って、私の胸の真ん中を指差した。
ホント、これじゃぁ、どっちが年上だか、わかんないね・・・
伝った頬の涙を拭い、敷いてあった蒲団の上に向かい合って座った。
「珠樹・・・聞いていい?」
「うん、何?」
「さっきの彼女・・・・前に言ってた彼女?」
予想はしていたの。
傷ついた彼女の力になれなくて、それから、誰かを好きになることを避けていた彼。
嫌いになって別れたんじゃなかった、元カノ・・・・
「さっきのって・・・・っ、見てたのか?実?」
頷いて、彼を見る。
「ゴメンな、不安にさせただろ?」
私の頬を片手で包み、優しい瞳で私を包む。