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1つの疑問・・・・


希が、今日、出勤したのか・・・


その問いかけに、女将さんの答えは、『NO』。


彼女は、今日、休みを取ったらしい・・・


これで、今日俺が姿を見た女は、希である可能性が出た。


これは、大事なコト・・・


希に直接、聞くしかない。


実を守るためだ・・・




女将さんに、俺が思っている事を話し、希の携帯の連絡先を聞いて、


実のことを、しばらくの間お願いし、希に電話をした。


5コール目で、希が出た。


「希?、俺、珠樹」


『珠樹っ! 知らない番号だったから、誰かと思っちゃった どうしたの?』


電話の向こうの希は、機嫌がよさそうな声・・・


なんでだ?


よくそんな声で話せるな!


実が、どんな思いしたと思ってンだよっ!


湧き上がる怒りを抑えて、一度深呼吸をしてから、伝えた。


「希、聞きたいことがあるんだ、少し、時間をくれないか?」


『えぇ、いいわよ、じゃぁ・・・』


旅館から、少し離れた場所の喫茶店で30分後に待ち合わせをし、電話を切った。







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