ラブ☆シェア
フロントで
女将さんの姿を見つけ
実が部屋に戻ってることを聞き
部屋へとと急ぐ
中へ入ると
実は電気も付けず、
窓際のソファーに座っていた。
もう外は薄暗いのに、
ぼぉーっと
外を眺めてる
電気を付け
「実?」
呼び掛けても
こちらを向こうとしない…
近付いて
彼女の側に寄り
彼女の目線まで膝を落とす。
「実っ?…」
流れ落ちる涙を拭おうともせず
俺に視線を向けた。
「…珠…樹…っ…
珠樹……っ…うっ…
珠樹ぃ…」
何度も俺の名を呼んで
泣きじゃくる彼女を
抱き締めた。
「ゴメンな、1人にして…
怖かっただろ?
泣いていいから
ずっと、側にいるから
実、
俺、実のこと
これからも守るから」
声をあげて
涙が枯れるまで
泣いていいから…
俺は、
実の涙の全部
受け止めるから…