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「実、紅茶飲むわよね~ 淹れるわよ~」
6年も付き合ってると、
この部屋のどこに何があるのか、
だいたいわかってしまう。
「うん~、ありがと~」
気だるそうにソファーに座る、実。
「美耶子、今日は大学早く終わったんだ?」
「うん、4限目の講義、人数少なかったからね~ 教授も早めに切り上げたのよ。
い~わよねぇ、学生は~」
「はははっ、あんたもそうだったでしょ~
あ~美味しい~
これ、この前一緒に行ったお店で買った茶葉でしょ?
買って正解だったね~」
嬉しそうに、私が淹れた紅茶を飲む、実。