ラブ☆シェア

コンコン・・・


スーッと、
病室の引き戸が開き、
先生が入ってきた。


その先生の後ろには、
見知った顔の男の人が顔を出し、



「実さん、具合どう?」


隼人くん・・・
と、いうことは、


ここは、隼人くんのご両親の経営する病院


またお世話になっちゃったんだ・・・



「うん、少しは良くなったかな・・・」


ホントは、まだ、
少しダルいし、重い・・・


「榊原さん・・・
少し、お話いいですか?」


隼人くんを、
もっとシャープにした感じの先生が、
銀ブチのメガネの真ん中を
くい、と上げ、
私に視線を送る。


話をちゃんと聞こうとして、
上半身を起こそうと動くと、
隼人くんが、
手慣れた様子で
手助けしてくれた。


あ、やっぱり・・・

病気の彼女についてるから
支えなれてる・・・


成長してるんだ、彼も。





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