ラブ☆シェア

起き上がれば、
やはり、ダルさが増してくるけど、


背中に枕をあてて
少しそれに凭れた。


「兄貴、そんな難しいカオすんなよ、
実さん、コワがってんじゃん」


ちょっと、辛い体勢だったから
眉を寄せて先生を見てしまった。


「あ、いえ、別にコワくないですよ
お話、続けてくださいね」


「あ、あぁ、」


少し、堅かった表情が、
隼人くんの一言で緩んで、

その表情は隼人くんに似ていて
やはり、
お兄さんなんだと
思った。


「じゃぁ、実さんと呼ばせていただきます。」


また、メガネをくい、と上げる


「念のため、
いろいろと、検査・・・
させてもらいました・・・」


ファイルに入った
カルテ、かな・・・


それを、見ながら私に話す。


「今回、倒れられたのは、極度の貧血と・・・」


そこで、
言葉が止まり、
メガネの奥の瞳が私をじっと、見る。


「あ、あの・・・・?」


不思議に思い、
お兄さんに問いかける
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