ラブ☆シェア

翌日、


私は、ある場所へ向かうため


新幹線のホームにいた。


チケットを片手に
乗り込み、
自分の席を探す。



「もう、13回忌かぁ・・・」


流れる景色に
ぼーっと
視線を送りながら
呟いた。


父と母が亡くなって、

もうそんなに月日が流れたんだ・・・


もう、


実家の家は、ない。


父の親戚から借りていた家で、
その人が更地にしてしまったから。


今更、更地に寄ることはなく
父と母が、
眠るお寺へと向かう。


新幹線を降りて
地下鉄に移動する


妊娠してる影響なのか
人ゴミの
空気がツラい
早く地上へ出たい。


目的の駅へ
電車が滑り込み、
すぐに降りて、
出口に向かい階段を登った。


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