ラブ☆シェア
駅から、
10分くらい歩いた場所に
お寺がある
道中にあるお花屋さんで
母の好きだった
薔薇を買う。
お寺の門をくぐり
建物の奥のお墓へと
ゆっくりと進む。
父と母のお墓は
少し小高い場所にある
病み上がりの体には
傾斜のある道は
少しキツかったけど、
一歩一歩
ゆっくり進んだ。
2人のお墓に着いて、
買ったお花を捧げて
手を合わせる。
お父さん、お母さん・・・
私、
どうしたらいい?
やっぱり
一人で生きて行くしかないのかな・・・
目を閉じてると
いくつかの足音が
近づいてくるのが
わかった。
顔を上げ、
足音の方へ
ゆっくりと
視線を送ると・・・
ウソ・・・
なん・・・で・・?
なんで、ここにいるの?・・・