ラブ☆シェア
朝食を早めに済ませ
実の携帯に連絡入れる
5コール・・・10コール・・・
いつもなら
とっくに出てる・・・
実の声が聞こえるハズ・・・
クソッ、何でだ?
拘束された時間の中では
思うように
連絡も出来ない・・
何でだ?
何でこんなに
不安になるんだ・・?
身動きとれないので
実と連絡が取れないことを
木村先生にメール
を入れておいた
残りの
3日間の研修は
全くといっていいほど
身が入らなかった。
同じ班の皆に、
迷惑かけどおしで
班も同じの
敦と
学部は違うが
同じ大学だった
上野奈都子が
心配するほどだった。
そして、
ようやく最終日の朝を迎える。
バスに乗り込む前に
実に連絡を取るが
出ない。
すると、
バイブが響く
メールではなく
着信。
ディスプレイを見れば
木村先生・・・
凄くイヤな予感がした・・・
「はい、」
「市居珠樹!?
ゴメン!朝から!
けどっ!
悪いけど
名古屋向かって!!」
「え?!」
「実よっ!
実が今、
名古屋の病院にいるのっ!
説明してるヒマないから
とりあえず向かって!!
名古屋駅着いたら
電話してっ!」
ツーッ、ツーッ
言うだけ言った先生が通話を切った。
名古屋の病院?!
一体何が起こったんだ?