ラブ☆シェア
「珠樹…
あのね、
今日、病院行ってきたの
」
「うん…
毎年行ってる婦人科の検診だろ?
異常なかった?」
「うん…大丈夫だった」
そうか、
と一真をあやしながら
笑顔をむける
「それでね……
赤ちゃん…
出来てるって…」
一真をあやす手を止め
私の方を向く
「…ほ、ホントかっ?!」
「うん…」
頷いた私の頬に
手をあてて
「やったな!実!
嬉しいよ!
また家族が増えるんだなっ
今度はどっちだろうなー」
そして、
その手を
私のお腹に手をあてて
目を細め、
お腹を擦る
「あ
てことは・・・
またしばらく、
禁欲かぁー・・・
ハァ・・・
実を抱けないのは
俺にとっちゃ
拷問だよ・・・」
ハァ・・・
と
また、ため息をつく珠樹
「ゴメンね・・・
私も・・・
協力するから・・・」
見上げると
フッと
頬を緩めた珠樹が
「実?幸せ?」
「もちろん!
珠樹は?」
「当たり前だろ!
子供が出来ても
俺にとっての一番は
実だから・・・
実
いつまでも
俺の実でいてくれよな」
返事の代わりに
珠樹の唇に
そっと
唇を重ねた
すると、
珠樹の片手が
後頭部を捉え
軽いキスでなくなる・・・
「・・っん・・・んんっ・・っぁん」
何年たっても
私は、
珠樹に
溺れる
1人のオンナ
です・・・
----End
2010.3.31