ラブ☆シェア
「市居珠樹?」
『はい、そうです』
インターホンの向こうの主は、少し不機嫌。
「と、とりあえず ロック開けるから 上がってきて」
『はい』
2,3分して、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると
真黒な、でも少しウェーブがかかってる髪、
瞳は切れ長、不機嫌そうだから、怖く見える。
細身で、170㎝ちょっとあるくらい、
悠二より低そう。
ジーンズに、プリントTシャツ。
ふと、手元を見ると、キャリーバックらしい荷物に手をかけていた。
「あの、中入れてもらっていいですか?」
「あ、ごめんなさい、どうぞ」
ツカツカツカと、リビングへ向かって行った。