ラブ☆シェア
夕方、
美耶子に文句を言ってやろうと、電話した。
市居珠樹の姿は、バイトに出ていったようでなかった。
プルルルルル・・・・
4コール目で、美耶子が出た。
「美耶子ぉ~!」
『なに?実』
「あんたやってくれたわねぇ」
『え?なにが?』
「何がって! 市居珠樹よ、市居珠樹!」
『うん? 彼女がどうかした?』
「彼女じゃなかったわよ!! 彼よ!!!」
『・・・・・え? えーーーー?!』
とびきりおっきい声が耳をつんざくので、思わず携帯を離した。
「えー、じゃないわよー、ちゃーんと確かめてからにしてよねぇ?」
『うそっ それで、実、どうした?』
「他のアパート見つかるまで、って約束でしばらく置くことにしたわよ」