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夕方、


美耶子に文句を言ってやろうと、電話した。



市居珠樹の姿は、バイトに出ていったようでなかった。




プルルルルル・・・・



4コール目で、美耶子が出た。



「美耶子ぉ~!」



『なに?実』



「あんたやってくれたわねぇ」



『え?なにが?』




「何がって! 市居珠樹よ、市居珠樹!」




『うん? 彼女がどうかした?』




「彼女じゃなかったわよ!! 彼よ!!!」




『・・・・・え? えーーーー?!』



とびきりおっきい声が耳をつんざくので、思わず携帯を離した。



「えー、じゃないわよー、ちゃーんと確かめてからにしてよねぇ?」



『うそっ それで、実、どうした?』



「他のアパート見つかるまで、って約束でしばらく置くことにしたわよ」







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