ラブ☆シェア
学校を出て、
今日は、早めにバイトに行くことにした。
店に入り、
「おー、珠樹、昨日は大丈夫だったかー?」
グラスを丁寧に拭きながら、おじさんが聞いてきた。
「あー、すいません、おじさん、迷惑かけて・・・」
「こっちは、イイよ、気にすんな、あ、それより、昨日、カナタが、お前のこと心配してたぞ、今日来たら、話してやれよ」
「わかった」
カナタは、俺と同じ頃、この「マーメイド」に入った。
年は、20歳になったばかり。
見た目は、明るめの茶髪で、ロンゲ。
顔のパーツ全てハッキリとしてる、ジャニーズにいそうなタイプ。
人懐っこい性格のせいか、年上に人気がある。
店のNO.2だ。
何かと、馬が合うし、お互いのアパートに行き来する中だ。
「ミズキーー」
俺の源氏名を呼ぶ声がした。
噂のカナタが店に入ってきた。
「おまえー、また呼び捨てしやがってー、俺はお前より年上だぞっ」
「いーじゃん、同期なんだしぃー」
「ったくよー」