ラブ☆シェア
「ミズキ、少し事務所で休ませてから帰したら?」
「あぁ、そうだな、そうするか・・・」
俺は、由梨を支えて、
奥の事務所へ向かった。
事務所に入ると、おじさんが、書類を眺めて厳しい顔をしていた。
「おじさん、ワリィけど、コイツ、少し休ませてやっていい?」
ソファーに由梨を座らせ、ブランケットをかけた。
「なんだ、お前のコレか?」
小指をたてて、ニヤリと笑うおじさん。
「ちげーよ、ガッコーの連れだよ」
「ははっ、そうかー、残念だなー、こんな美人」
まじまじと、由梨の顔を覗き込んだおじさん。
「少ししたら由梨を送ってくから、それまで頼みます オーナー」
おじさんを睨み付け、深くおじぎをし、事務所を出た。