ラブ☆シェア
「そんなことより、朝食作るの手伝ってくれなーい? 4人分だからー」
「あ、はい」
キッチンに入って来た市居くんは、
冷蔵庫から出しておいた、野菜類を流しで洗う。
「ねぇ、彼女と付き合ってるワケじゃないの?」
卵をボールに割りながら、市居くんに話しかけた。
「え?」
野菜を洗う手を止め、横にいる私の顔を見た。
「さっき、私に言ったのよ」
「何をですか?」
水道の蛇口を止め、野菜をザルにあげながら、少し、怪訝な顔をした。