ラブ☆シェア

Track02: ふりかかる災難


スタジオに入る前、


携帯のメールを確認しようと手に取ると


ブブブブブブ・・・・・


手の中で振動した。



悠二からだった。


廊下へ出て、壁にもたれ、愛しいヒトの声を耳にあてる。


「悠二? どうしたの?」



『放送、終わったら、来れるか?』



「うん!」



『しばらく会ってないから、限界だよ 早く、会いたい、実に触れたいよ・・・』


耳元で聞く、愛しいヒトの甘い声に


自然に口元が緩み、頬が熱を帯びる。



「うん、私も、早く、会いたい  終わったらすぐ、行くね」



「あぁ、待ってる」



耳から携帯を離したくない気持ちを抑えて、電源を切った。


< 95 / 286 >

この作品をシェア

pagetop