ラブ☆シェア
Track02: ふりかかる災難
スタジオに入る前、
携帯のメールを確認しようと手に取ると
ブブブブブブ・・・・・
手の中で振動した。
悠二からだった。
廊下へ出て、壁にもたれ、愛しいヒトの声を耳にあてる。
「悠二? どうしたの?」
『放送、終わったら、来れるか?』
「うん!」
『しばらく会ってないから、限界だよ 早く、会いたい、実に触れたいよ・・・』
耳元で聞く、愛しいヒトの甘い声に
自然に口元が緩み、頬が熱を帯びる。
「うん、私も、早く、会いたい 終わったらすぐ、行くね」
「あぁ、待ってる」
耳から携帯を離したくない気持ちを抑えて、電源を切った。