ラブ☆シェア

「実さん、こっち」


私の手を掴み、ロビーの端へと促した。


どうやら、出勤する人たちの邪魔をしていたよう。



「あ~、ありがと・・・?・・・」



掴まれた手は、そのまま・・・



「隼人くん?」



「実さん、これからモーニング行かない? 俺、イイとこ知ってんだ」



まだ、離されない手・・・



「あー、ごめん、今日は、ちょっとこれから行くとこあるのー」



「どうせ、彼氏んトコだろ~? そんなヤツ待たせておけよー」



手は、なかなか、離してもらえない・・・・










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