友達ごっこ
*
あー確か次の勉強はっ…
数学だー…
2人が席に戻った後、私は机にべたーっと這いつくばった。
「数学大っきらい…」
そう呟くと、すぐに数学の先生が教室に入ってきた。
「はい、では数学の勉強を始めます。礼」
「「お願いしまーす」」
いっそ仮病使って保健室で寝ちゃいたい…。
でもなんか眠たくなってきたな…
「…さん…志…さ…ん…志崎さん!」
「はっはい!」
誰かに名前を呼ばれてやっと気がついた。
…学校?
数学の先生?
「今は勉強中ですよ、居眠りなんて許せると思ってますの?」
「ご、ごめんなさーい…」
少し小声で言いながら、謝る。
「今回は許してあげるけど、もう次はないと思ってね?」
「はいっ…」
「じゃあ授業の続きです。これはこうで…」
はぁ、ほんとつまんない。
私は、ふと優と茜のほうを見てみる。
うわっ…めっちゃ本気モードじゃん。
…よし、私も寝ないで頑張ろっと。
*