友達ごっこ
不幸は突然に
*
キーンコーンカーンコーン...
「あーっもう…数学やっと終わった!」
私は大きく伸びをして、優達のところへ向かった。
「ねぇ2人共ー!さっきの問題分かった?
私もう全然分かんなくってさー…このままじゃ「なに?」
…優?
優が、突然私の話している途中に入り込んできた。
なに…って…
「…いや…なにって…言われても…」
「あたし達に関わんないでよ。
さっきみたいに、数学の時間で居眠りしてた人と
関わってたら恥ずかしいじゃない。」
優…?なんで…?
「そうよ。もう関わんないで。」
茜も冷たく言い放つ。
どうしたの…?2人共っ…
茜達はそう言うと去って行った。
「ちょ…待ってよ、茜!優!」
そう言っても2人は戻ってこない。
だから…って…そこまですることないのに…!
今まであんなこと何回もあったのに今になって
急に…酷いよ、2人共…!
「まっ…待って…ゆ…う…あかっ…ねえっ!」
私は一人で泣き叫んだ。
でも誰も助けてくれる気配はないし、
2人はそのままスタスタと進んで行く。
「やっ…やだよ…ねぇ、嘘でしょ!?
茜…優っ…」
何度叫んでも来るはずがないのに…
待ってよ…ねぇ、待って…?
*