友達ごっこ

不幸は突然に






キーンコーンカーンコーン...

「あーっもう…数学やっと終わった!」


私は大きく伸びをして、優達のところへ向かった。


「ねぇ2人共ー!さっきの問題分かった?
私もう全然分かんなくってさー…このままじゃ「なに?」


…優?

優が、突然私の話している途中に入り込んできた。


なに…って…


「…いや…なにって…言われても…」


「あたし達に関わんないでよ。
さっきみたいに、数学の時間で居眠りしてた人と
関わってたら恥ずかしいじゃない。」


優…?なんで…?


「そうよ。もう関わんないで。」

茜も冷たく言い放つ。


どうしたの…?2人共っ…


茜達はそう言うと去って行った。

「ちょ…待ってよ、茜!優!」


そう言っても2人は戻ってこない。

だから…って…そこまですることないのに…!



今まであんなこと何回もあったのに今になって
急に…酷いよ、2人共…!


「まっ…待って…ゆ…う…あかっ…ねえっ!」


私は一人で泣き叫んだ。

でも誰も助けてくれる気配はないし、
2人はそのままスタスタと進んで行く。

「やっ…やだよ…ねぇ、嘘でしょ!?
茜…優っ…」


何度叫んでも来るはずがないのに…

待ってよ…ねぇ、待って…?



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