四ッ葉のクローバー
クローバー
「さぁて、みんなー!今日は四ッ葉のクローバーを探そうねぇ」
公園に行くと聞こえてくる、幼稚園の先生らしい人らしい言葉。
やけにテンションの高い先生に皆がついていけていないのが分かる。
それでも「はあーい」と返事をしている子は偉いなって思う。
私は―――冷めてる子供だった。
今考えると、周りから見れば可愛いげのない子だったと思う。
思えば、背伸びをしていただけだったんだけど。