四ッ葉のクローバー



――――――――――
――――――



「ねえ、探さないの?」


いつの間にか隣に見慣れない男の子がいた。


「つまんないじゃん。なんで葉っぱなんて探すの?」


でもね、本当は少しだけやってみたいって思うの。


ただ、そんなことしてたら、いつまでも子供だもん。


「ふぅーん。由香ちゃん探さないんだ」


どうやらこの男の子は私のことを知っているみたいだった。


「………知っているの?私の…こと」



< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop