あたしと彼のかさが
あたっている。



横を見たら
彼があたしをみて
笑ってた。



あたしも
彼のように
口を尖らせて
見せた。



あたしは
今までの
なんてことない
空間が
すごくすごく
大切なものだったと
気付いた。



あたしは
彼からの
ごめんねの
返事も待たずに
優しくキスした。

















「かさがぶつかり

 真っ直ぐ歩けない。

 そんな私を

 見て笑っているの。

 私もやって見せてあげるの。

 同じように口を尖らす・・・。

 

 優しく笑う君が

 この時間が空間が

 泣きたくなるくらい

 一番大事なものだよ

 わざととがらせてる

 私にごめんねの

 返事も待たずに

 優しくキスしたの。


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