草食系部下と私様上司②

「俺が…バカ…だから。」


俺の言葉に、フフッと口角を上げて、小さく微笑んだ。


「よく分かってるのね？
そうよ。あまりに、あなたがお子様だからよ…。
仕事出来ないのに、彼女の家で、同棲だってはしゃいでいるあなたを見てると、イライラしたの。

10歳も年下の男と付き合ってるんですもの。
仕方ないと思うけど、あなたが飛び出して一晩中考えていた。

私なんかより、もっと同世代の人と付き合う方が、楽なんじゃないかって…。

同棲だねって笑い合えるんじゃないかって……。」


「ちがっ…それは、違う！」


上川さんの腕を掴んで、魅惑的な彼女の唇に、自分の唇を重ねた。