草食系部下と私様上司②
「…ふっ…やめ…。」


俺の中で、唇を離そうと、乱れる彼女を片手で強く抱きしめて、もう片方の手で彼女の頭を俺から離れない様に、強く押し付けた。


「やっ…あ…。」


少しだけ開いた僅かな隙間から、漏れる声……。


向きを変えて、会議室の細長い机に、彼女を押し倒した。



ドサッ



机の上に有った、鞄が落ちた。


此処は会社。


でも、この時の俺にはもう、そんな事はどうでも良くなっていた。


彼女の…莉子の気持ちが離れない様に、唇を重ねていた。


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