草食系部下と私様上司②
「もしかして…付き合っちゃったりなんかして?」


「ごふっ…げはっ…げはっ…。」


笹岡さんの一言に動揺し、飲み込みかけた肉が、出そうになった。


「ちょっ…大丈夫?はい、おしぼり」


「すんません。」差し出されたおしぼりで、口を拭いた。


「でも、マヂな話しなの?」


「内密で…いいっすか?」


「勿論よ。」


俺は、今日までのいきさつを笹岡さんに話した。


「そっかぁ…。
でもさぁ、上川さん本気だと思うな。
鶴見君との恋愛。」

「だと…いいですけど…。もう何か分からないです。」


おしぼりをギュッと握った。


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