草食系部下と私様上司②
「シャワー、有難うございました。」


「熱いお茶入ってるから、飲みなさい。」


テーブルに置かれたマグカップからは、湯気が昇っていた。

「いただきます。」

「今…何処で寝泊まりしてるの?」


向かい側に座った上川さんが、頬杖ついて、俺に問い掛けた。


「浅野…先輩のマンション。」


「そう…。」


安心したかの様に、顔が緩んだ。


「あの…今日はすみませんでした。」


「あぁ…。ホントにね。」


素っ気なく言った。

何一つ変わってない。


彼女のそんな物の言いや、散らかった部屋。


変わったのは、俺達の関係。


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