草食系部下と私様上司②
「私がバカだったのかも知れない。
早く仕事覚えてもらって、一人前になって欲しくて。私の理想を、あなたに押し付けていただけなのかも知れない。

同棲だってはしゃぐあなたを見てたら、一緒になってはしゃげなくて、一人冷静にあなたを見てると、イライラしてた。
歳の差がリアルに見えたから…。


自分の中で、それがクリアー出来ずにいたの。

あなたが、家を飛び出して、帰って来なくて、静かになった部屋の中で一人でいるのが、堪らなく寂しかった。

だから、二日酔いで会社に入って来たあなたを見たら、寂しかったのは、私だけだったのかって…そう思ったら、腹が立ったの。」


「俺だって…俺だって…スゲー寂しかったです。
この腕の中にいないんだって思ったら……寂しくて…寂しくて……。」


俺の頬をボロボロと涙が伝った。


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