日常リバーシブル
次の日。

シュホが散歩していると 白に淡いピンクがかかった花びらに出逢いました。

シュホは最初「特別に素敵な花びらだな」 と思いましたが、ただ通り過ぎてしまいました。

しかし少し気になって、その花のあった場所に戻り 辺りをくるくるしていました。

そのうちにやさしい香りもしてきて シュホは気持ちよくなっていました。

それでもこの日も夕方になると、いつもの花びらをもって川へと戻っていきました。



「うつぶせはまた明日でもいいかな。もう眠ろう・・・」


シュホはいつものように心地よく眠っているつもりでした。


ところが、ぶくぶくと花びらが川に沈んでいきます。

川に浸かってしまい、びっくりしてシュホは目が覚めました。

花びらはいつものように浮かんではいません。

不安定に揺れています。

これでは水が身体や顔にかかってしまいぐっすり眠れません。


シュホはどうしてこうなったのかわかりませんでした。


そしてどこかで、昼間出逢った 白と淡いピンクの花びらのことを考えていました。
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