日常リバーシブル
その夜、あまり眠りにつけなかったシュホでしたが 朝になると花びらを戻しに行きました。


そのときシュホは、とても変な感じがしました。


あの素敵な香りが


あのきらきらした水色が


いつもよりもかすんで感じるのでした。



たしかにその花は 前と同じ香り

同じ色をしています。

そしてそれがとても素敵なものだということもわかります。



しかしシュホは、 それを前と同じように感じることができなくなっていました。





いつもいつも




ずっとずっと




この花びらで眠りたい



この花びらと空にいきたい



そう思っていたのに。




それは少し、変わってしまっていました。


< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop