日常リバーシブル
シュホはそれがとても切なくて たくさんの涙を流しました。


影の向きが反対になるくらいまでずっと泣き続けました。


この花びらを見つけていくつの夜を越えたくらいから、いつかこんな日がくると思いつつも こんな日がこなければいいと思っていました。



そしてその日はやってきました。



その様子を見ていた友達のユグリは 1枚の言の葉をシュホに渡しました。


シュホは「ありがとう」とお礼を言って、昨日見つけた花のほうへと歩き始めました。


今夜からシュホは 白と淡いピンクの花びらの上で眠るのでしょう。


~おしまい。~

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