日常リバーシブル
またある日のこと

それでもハーピィはキリィの様子を眺めていました。
するとキリィが入った銀行に 強盗が入りました。
正義感の強いキリィは強盗に立ち向かおうとしています。
強盗のもつライフルがキリィに向けられました。
ハーピィは一瞬あの灼熱の罰を思い浮かべましたが、次の瞬間には例の力を使い 強盗のライフルを暴発させました。
死んだのは強盗でした。

天国はまたもや騒ぎになりました。
神様はまたハーピィに罰を与えました。
灼熱の業火に加え 絶対零度の氷に閉じ込める罰も与えました。

ハーピィは
「もうこんな罰は受けたくない」 そう思いました。

けれどもハーピィは同じことを繰り返しました。

キリィの命を救うために。

灼熱に絶対零度にさらに稲妻の鞭を加えても、
ハーピィはまたキリィの命を救うために 別の命を犠牲にしました。
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