笑っててね…?

あれは、私が高2の頃。

「早く〜!!りん!!走ってー!!!!!!!!」

騒いでるのは同じ高校の舞だ。朝が苦手な私は。

「朝からうるせー女」
そんな心の声を、自分の箱にしまい込み。

「はい!はい!」と笑顔で答えた。



電車に乗り込み。
いつもの指定席に座り込む
毎朝毎朝、なんでこんなに人がいるんだか。

隣で、舞は。彼氏があーだのこーだの。
バイト先がなんだかんだと話していた。

「よく、喋る女だ…。」

私は、心の声と自分から発されてる声があまりにも違いすぎて。

笑ってしまった。

「えぇ?今笑うとこぢゃないっしょ?」

どーでもいいよ。


私はいつからこんなになったのか。

冷めたような、誰も近付けないような壁をみずから作りはじめたのは。


なんでだっけ…?


なんでもいいゃ。
どーでもいいゃ。


これがあの頃の私の口癖。
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