my princess
「ちょっと待てって…。」


「わっ…!」



俺が走り出そうとした咲奈の手を引っ張ったせいで咲奈が後ろ向きに倒れかける。


「おっと。」


それを間一髪で俺がそれを受け止める。


俺の腕の中にスッポリと入る咲奈。


香水は付けてないが咲奈はとても良い臭いがする。


それに何か落ち着くし…。



昔は良くベッドで抱き着きながら一緒に寝たりしてたんだけどなー。




「そっ、空っ…??」


「え…?」



声にはっとなって思わず目をつぶっていた俺を現実に引き戻したのは……俯きながら顔をこれでもかっ!!ってくらい真っ赤にした咲奈だった。

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