my princess

「何やってんすか？」

俺は咲奈の前に出て先輩達を冷たく見下ろす。


「そ、そら君！？何でここに「それは俺が聞きたいんですけど。先輩達こそなにやってんすか？」


リーダー格の先輩を一睨みし威圧を与える。
それにびびったのか先輩達は何にも言わずにただ黙っている。
もうこれ以上何言っても無駄だな…。

「次、咲奈になんかしたら女だろうと容赦しねーよ…？」

そういうと先輩達はビクッとなると泣きそうになりながら走って屋上を後にした。


「空…？」


後ろから咲奈の恐怖を含んだ声が聞こえて後ろを向く。
あー…やり過ぎたか…。

案の定後ろを向くと恐がった目をした咲奈がいた。

咲奈の前であんな風に怒ったの初めてだからな。

俺は普段咲奈の前では怒ることはない。
だから咲奈の前では切れない様にしてたんだけどなー。