愛してました
「あっやかーっ!」
学校に行く途中、後ろから誰かに
抱きつかれた。
「わっ、夏!」
親友の佐々木夏。
小学生からの深い仲なんだ。
高校も一緒でとっても嬉しいんだ!
「…よし、頑張ろうねっ。
寮生活って初めて…だけど…」
夏は少し緊張しながら言う。
「だ、大丈夫?私も頑張るよ!
高校生なんだもん!」
「ははっ、そだね!」
そんな話をしながら、高校に向かった。
*
「う…わ、」
「おっきい!」
私は、子供みたいにはしゃぎながら学校の門の
前に立った。
「…入ろう?夏」
「う、うん…」
…担任の先生って、どんなのだろう…?
…同じ寮の仲間はどんな人達だろう…?
すごくワクワクしてきた。