愛してました




「あっやかーっ!」


学校に行く途中、後ろから誰かに
抱きつかれた。


「わっ、夏!」

親友の佐々木夏。
小学生からの深い仲なんだ。

高校も一緒でとっても嬉しいんだ!


「…よし、頑張ろうねっ。
寮生活って初めて…だけど…」


夏は少し緊張しながら言う。


「だ、大丈夫?私も頑張るよ!
高校生なんだもん!」



「ははっ、そだね!」


そんな話をしながら、高校に向かった。





「う…わ、」


「おっきい!」


私は、子供みたいにはしゃぎながら学校の門の
前に立った。


「…入ろう?夏」


「う、うん…」


…担任の先生って、どんなのだろう…?

…同じ寮の仲間はどんな人達だろう…?


すごくワクワクしてきた。

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